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2020年4月24日つくば市でロタウイルスワクチンの助成制度が始まりました
ロタウイルスは赤ちゃんに急性胃腸炎(おなかの風邪)を起こすウイルスです。クリーム色で酸っぱくてきつい臭いのする下痢が1日に10回以上、1週間以上続きます。非常に感染力の強いウイルスで、毎年冬の終わりから春にかけて流行します。免疫がないお子さんが初めて罹ると重い脱水になって入院することもあり、稀ですがロタウイルス性脳症と言う命に係わる重篤な合併症を起こすこともあります。ロタウイルスは何度も感染しますが、繰り返すたびに軽くなって行きます。ロタウイルスワクチンは軽症化させる効果があり、ワクチンが普及してからは入院する方が激減しました。ワクチンは飲み薬で2回接種するロタリックスと、3回接種するロタテックがあります。接種間隔は4週間以上開ける必要があります。
つくば市在住の方に対し、ロタウイルスワクチンの公費助成制度が始まりました。(ロタリックスは1回4500円、ロタテックは1回3000円)
対象は「つくば市に住民登録があり、令和2年4月2日~7月31日に生まれた方」です。
生後8週から始まるヒブ・肺炎球菌・B型肝炎との同時接種をお勧めします。
尚、10月からは定期接種に組み込まれ、全額公費負担になる予定ですが、ロタウイルスワクチンは接種できる年齢に上限があり、生後24~32週までに接種を完了する必要があります。定期接種まで待つと接種出来ない年齢になるかもしれませんし、遅過ぎる接種は腸重積と言う稀な副反応の出現率との関連も報告されているので、接種時期が来たら待たずに早めに接種しましょうね。