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2020年9月25日日本小児科医会のインフルエンザワクチンに関する提言

こんにちは すっかり涼しくなってしまいましたね。

インフルエンザワクチンの入荷不足で新規の予約をお受け出来ず、大変申し訳ありません。ワクチンさえあれば希望する方に接種できるのに、歯がゆい思いでいっぱいです。

厚労省から高齢者以外の方のインフルエンザワクチン接種時期を遅らせるような要請がありましたが、日本小児科医会は小児まで一律に遅らせるべきではないと提言しました。新型コロナは小児の重症化率が低く、集団生活での感染報告が少ないのですが、インフルエンザは特に乳幼児においては痙攣や脳症など、小児特有の合併症を起こすリスクがあることや、集団生活での感染率が高いことが理由です。接種時期を遅らせると流行に間に合わないお子さんが出てしまいます。

一方、小児科医会から医師に対してもう一つの提言がありました。接種回数に関することです。

⽇本の制度ではインフルエンザワクチン接種回数は6か月以上13歳未満は2回接種としていますが、WHOや⽶国CDCが推奨する接種回数は以下の通りです。

⽣後6か⽉〜8歳: 前年度接種者は1回接種
前年度未接種者は4週間隔で2回接種
9歳以上 : 1回接種

前年度に接種者したお子さんは、1回接種出来れば充分と言う考え方です。接種回数を減らすことで、より多くのお子さんやご家族の方に接種機会を設けることが出来ます。

卸業者さんのお話では、ワクチンの再供給は10月以降にならないと分からないとのことでした。でも、1回目を予約された方の接種分は確保できています。昨年接種された方は、例え2回目が遅れることがあっても殆どの方は問題ありません。入荷が再開したら出来る限り未接種の方の1回目と8歳未満で昨年未接種の方の2回目を優先して接種していきたいと考えています。新たな入荷が出来次第、ホームページでお伝えしますね。

以下は日本小児科医会の一般向け提言の全文です。

1) 日本感染症学会は医療関係者、ハイリスク者、乳幼児から小学低学年までのインフル
エンザワクチンの接種を強く推奨していることから、小児への接種時期を一律に遅ら
せることは避けるべきと考える。
2) 今季はインフルエンザワクチン供給状況が例年より早期に完了する予定であることか
ら高齢者だけを早期に完了する接種計画を立てるのではなく、他の年齢層で接種が必
要な方への接種も考慮すべきである。
3)乳幼児はインフルエンザ脳症のリスクがあることからハイリスク群であり、優先順位
は高い。
4)すでに 10 月からの接種予約が完了している医療機関もあり、予約の変更などに
より混乱が起こる可能性がある。
5)乳幼児・学童への接種を遅らせることによる影響の有無についての検討が十分でな
く、小児への不利益が生ずるなどの不安が残る。接種時期は遅らせるべきではない。(小児、特に乳児から小学校低学年は高齢者同様ハイリスクである定額ねインフルエンザによる小児合併症の問題、接種遅延により流行前に接種完了できなくなる恐れなど)

https://www.jpa-web.org/activity.html 

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