クリニック通信

2015年10月4日硫黄銭湯ワールド

こんにちわ。今日は穏やかな秋晴れでしたね。お隣の土浦市では昨日全国花火競技大会が行われ、私は両親と麦畑越しに遠くで上る花火を眺めていました。

もう1か月前になりますが、横浜のスタジアムで行われた某超有名バンドのツアーコンサートに行って来ました。おかみさんが彼らのメジャーデビューの頃からのコアなファンだからです。私はどうかと言うと、、ギター1本のフォークソング育ちなので、大音量のエレクトリックサウンドに飲み込まれて溺れてしまいます。「アリーナ~っ!聞こえるか~っ!?」よりも「今日は、え~、ぼそぼそぼそ、、ぼそぼそぼそ、、、では歌います」の方が落ち着くのです。そんなことにお構い無しのおかみさんは全国ツアーに参加し、私はその度に「ドナドナド~ナ~」と仔牛のように引かれて行きます。沖縄のコンサートに連れて行かれたこともありましたが、例によって台風を呼んでしまっため(クリニック通信「雨男」参照)、翌日は帰れなくて空港で暮らすことになってしまいました。

数万人規模のコンサートは巨大な生き物の様で、みんな思いを一つにして熱狂します。しかし、曲をあまり知らない私はポツンと取り残されてしまいます。更に、「この曲のこのパートでは手拍子、次は両手を上げて前後に振り、続いて左右にスイングする。このパートになったらみんなも一緒に唄う。」ファンの中では暗黙の決めごとがあります。私は神経を研ぎ澄ませて周りを伺っているのですが、どうしてもワンテンボ遅れてしまいます。唄う時は歌詞を知らないので、似たような節回しで、でも全く違う、いや、既に日本語ですらないような言葉で唄う振りをします。手拍子も合わせようとすればする程フォークソング調にずれて行きます。勿論、そんなことは周りの誰も気にしません。ステージに夢中なのですから。でもどうしても自意識過剰になってしまうのです。

いつもそんな寂しさを感じて来たのですが、今回のコンサートには攻めの姿勢で臨みました。1ヶ月前からツアーで唄われる予定の新しいアルバムCDを毎日通勤途中の車の中で聞き続けたのです。段々曲を覚えて来ました。でも前日になってもまだ乗り切れない。「そうだ、歌詞だ!ボーカルの人はちょっと歌詞が聞き取りづらいから言ってることが分からなかったんだ!(自分のことは完全に棚に上げています)」。歌詞カードを読み込み始めました。「そうかぁ、こんなことを伝えていたんだ、なるほど、君はいいことを言ってるね。」段々盛り上がって来ました。

そして当日、夕暮れのスタジアムにドラムとベースの重低音が鳴り響き、ハイトーンの歌声が空に向かって高く高く伸びて行きます。6万9千人が一斉に立ち上がり、地鳴りの様な歓声がわき上がります。今度は私もその一人です。隣に立っているおかみさんが言います「手拍子がなんか変」。気になりません。夜になり暗くなったらこっちのものです。今度は歌詞を知っているので、曲によってはちょっとうるっと来たりします。

立ちっぱなしで興奮した3時間が過ぎ、いよいよ終幕です。私は思います。「やった、私も君たちの仲間だ!」アンコール曲が始まりました。彼らが全国の音楽シーンに名を轟かせることになった記念すべき名曲です。しまった!今回のCDの曲のみに全てを注ぎ込んできた私はこの唄の歌詞をよく知りませんでした。みんなが一斉に唄います。私も唄いました。「硫黄銭湯ワ~ルド~」、、桜井さん、そしてミスチルの皆さんご免なさいっ!。

コンサート中にふと妄想に耽ることがあります。何かのきっかけで私の作った曲を知った桜井さんが、コンサート中に突然語り始めます。「「ナースコール」と言う、とても良い曲にめぐりあいました。実は今日、その曲を作った人が来ているのです。」スポットライトが私に当たります。周りのどよめき。「さっきから変な手拍子を打っていたこの人が!?」
かなり病的な妄想ですが、彼も言ってました。「思いは諦めなければいつかきっと叶う日が来る」。その事にちょっと期待を持ちつつ、来年もミスチルのコンサートに行くでしょう。今度は他のCDの曲も覚えてきますね。

 

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