クリニック通信

2011年12月4日金平糖の先生

こんにちは。寒さが本格的になってきましたね。今日のような天気の良い日でも冷たい風が強いとつい部屋にこもりがちになってしまいます。ああもったいない。

私が幼かった頃は一時期東京に住んでいました。喘息を発症したばかりでしたが、当時はまだ有効な予防薬もなく、古くてカビやダニの多いアパートに転居したこともあってか発作を頻繁に繰り返し、発作時の治療薬も副作用の強いものしかなかったため、発作の度に一晩中苦しくて眠れない夜を過ごしました。その苦しさは今でも忘れません。そんな折には母に負ぶさって電車で2駅離れた狛江市にある医院に通っていました。昔の医院なので古い佇まいで待合室が薄暗く静かだった気がします。幼い私にはどんなお医者さんでどんな治療を受けたかはあまり記憶にありません。ただ、診察が終わった後に「頑張ったね」と診察机に置いてある小瓶に入った金平糖の飴を一粒もらったことは良く覚えています。今では虫歯になるとか色んな理由で診察後に食べ物を渡す事は出来ませんが、そんな心使いを持ったお医者さんに出会った事が、私が小児科医を目指す事になった原点なのかもしれません。青木健

記事検索

カテゴリー一覧

年別一覧

ご予約方法はこちら

クリニック通信

リンク

診療日カレンダー