クリニック通信

2016年8月1日B型肝炎ワクチンが2016年10月1日から定期接種になります。

こんにちは 暑い日が続きます。Tシャツを着た時に「男なのに妊婦さん?」と怪しまれないように、腹筋を始めました。もう手遅れですね。

B型肝炎が2016年10月1日から定期接種になります。但し対象は2016年4月1日生まれ以後の患者さんのみで、公費負担になるのは1歳までです。公費負担を待って接種を遅らせると、その前に感染する危険を伴います。また、10月はインフルエンザワクチンの時期でもあり、この時期まで接種を待った方が一斉に接種を希望されても医療機関が対応しきれず、ご希望の日程で接種することが出来なくなります。そのため、生後2か月になったら任意(自費)でも接種を開始することをお勧めします。2016年4月1日より前に生まれた方と1歳以後の方は任意接種(自費負担)扱いですが、もともと、「任意接種ワクチン」と言うのは「受けたければ受けてもいいよ」のワクチンではなく「受けなければいけないのだけど、公費負担をしてもらえない」ワクチンです。何歳になっていても受けた方が良いワクチンなので、1歳以上の方も「任意接種」として是非接種することをお勧めします

B型肝炎ウイルスは主に血液で感染しますが、最近は唾液や汗、尿でも感染する可能性があることが分かってきました。触っただけでうつることはありませんが、荒れた肌や傷口に体液が触れるとうつる可能性があります。厄介なのは感染してもすぐに症状が出ずに、ウイルスが体に居座ることです。特に1歳未満の方が感染すると60-90%の確率でほぼ一生ウイルスが体に残ることになります(持続感染=キャリア)。年長の方は30%が感染後3か月程して「急性肝炎」を発症し、稀に命に係わる重症化(劇症肝炎)することがあります。持続感染した方は、感染していることに気づかず、周りの人に感染させる危険があります。そして、持続感染した方の10-20%くらいの人が成人になる頃に「慢性肝炎」を発症します。「慢性肝炎」になった人の10-15%が後に肝硬変や肝がんを合併してしまいます。全国には130万人の「B型肝炎感染者」がいて、毎年3000人以上の方が肝がんなどで亡くなっているそうです。1歳を超えても感染する可能性は変わりません。年齢が小さいほどワクチンによる免疫獲得率は高い(1歳未満は99%以上)ので、出来るだけ早めに接種しましょう。

ワクチンは4週空けて2回、1回目から20週空けて3回目を接種します。生後2か月になったらヒブや肺炎球菌と一緒に接種することをお勧めしますね。

 

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