クリニック通信
2020年1月1日あけましておめでとうございます
新年になりました。風のない晴れた穏やかな元日でしたね。明けましておめでとうございます。穏やかですが、気温がやや低かったためか、ビオラを食べられないように避難させたのが気に入らなかったのか、健兎は部屋で鏡餅になっています。
昨年末は例年通り28日にクリニックの診療を終え、29日に救急病院の日直を行い仕事納めとしました。世間では9連休とか言われていますが、実際には休みの取れない方も少なくないと思います。私は5連休。連休は久しぶりです。あり難いあり難い。開業以来手つかずで自然遺産と化した院長室の掃除は早々に諦めました。人間は安易に自然に手を出してはいけないのです。そのうち、読まなくなった本から書類から草が生え花が咲き、鳥の鳴き声が聞こえ始めることでしょう。連休中にスターウオーズでも観に行くかなぁ、でも以前観た前作のことはすっかり忘れてる。復習、復習、、ゲッ、8作もあるの?1本2時間半、、20時間‼? 結局2本観て諦めました。
昨年も雑念に惑わされた1年でした。たまたま目に留まってしまったネットの口コミ評価の低さに嘆いていました。名前を隠した言葉の刃など気にせず自分をしっかり保っていればいいのに、人の目ばかり気にしてしまいます。フォースもないのにすぐにダークサイドに陥ります。「頑張ってもこんなもんかなあ、、」「続けている意味があるのかなあ、、」。
大晦日の夕暮れ、干支の飾り物を買いに行った時に、お母さんと元気そうな男の子に声をかけられました。「小さい時は風邪をひきやすくて何度も受診したのだけど、今はすっかりひかなくなりました。」「赤ちゃんがお腹の中にいるんだよ!」「生まれたらまた宜しくお願いしますね。」
続けている意味はありました。思い返すと、年末の診療の時も「今年はお世話になりました。来年も宜しくお願いします」、当直でも「今日は先生がいて良かった」と言って頂きました。お手紙や絵もいっぱい頂きました。この人たちのために診療が出来れば十分です。
スターウオーズでは主人公が何度もダークサイドに陥りかけます。多分私は今年も同じような泣き言を呟いているでしょう。でも、ここでもいいやと受診してくださる患者さんが私を光の下に連れ戻してくれることでしょう。私は皆さんに救われながら診療しています。相変わらず頼りない院長ですが、今年も宜しくお願いしますね。