クリニック通信

2022年7月13日11歳になりました。 順番予約?時間予約?どっちがいい?

こんにちは。早すぎた梅雨明けの後、束の間ですが梅雨が逆襲してきましたね。暑さが和らぎ少しほっとします。庭ではサフィニアとサンパンチェンスがここぞとばかりに雨水を飲みまくっています。よ~く探すとウサギも3匹いますよ。

当院も11歳になりました。悩みの多い年頃です。私も床屋さんで髪を染めて胡麻化して来ましたが(誤魔化せていると思ってる)、10の位で四捨五入すると100歳になってしまいます(ちなみにつくばキッズクリニックの野末先生はまだ0歳、学園の森キッズクリニックの黒澤先生は、、叱られそうなので教えてあげません)。来年には赤いちゃんちゃんこを着ながら診療しなければなりません。前日の疲れが取れなくなって、毎朝起きる度に「今日は休み?休みだよね、休みのはず、休みにしちゃおう!」と現実逃避しています。

この1年は大きなことが2つありました。1つは当院の宣伝部長であり共同経営者でもあった健兎がお月様に還ってしまったこと。もう一つはコロナの第6波の最中に疲弊しきって自分自身がコロナに罹ってしまったこと。どちらも多くの患者さんの励ましのおかげで何とか立ち直ることが出来ましたが、ちょっと気が弱くなってしまいました。「この先の診療をどうしよう、、」。今までは本当に困っている人は多少無理をしてでも出来る限り受け入れようと背伸びをして来た気がします。でも、これからは体力的に無理は出来なくなって来るでしょう。一方、近隣には立派で評判の良い小児科クリニックが幾つも出来ました。ニーズはそちらに移り、無理をする必要もなくなってきました。かかりつけの患者さんを相手にお茶でもすすりながらのんびりしようかな。気分は既にご隠居さんです。「何言ってんの!僕よりまだ(ピー)歳も若いじゃないか」(二の宮越智クリニック 越智先生)。「私だって(報道規制)歳なのにまだ頑張ってるんだよ」(清水こどもクリニック 清水先生)。先輩達に怒られるのでもう少し頑張らねばなりません。でも、自分やスタッフが潰れないように、調整させて頂くかもしれません。

開院以来ず~っと気になっているのが予約体制です。当院では働く親御さんが都合の良い時間帯に来られるように「時間予約」にしています。でも本来小児科は「順番予約」が標準です。小児は年齢も疾患もバラバラで、一人一人の診療時間が大きく異なるからです。色んな心配事を抱えた親御さんもいます。一つの症状に留まらずに次から次へと相談されることで、数人分の時間を割かなければならないことも少なくありません。待合室で痙攣をおこして、1時間近く診療を止めざるを得ないこともありました。「20分も待たされた!」と怒られることもよくあります。何とか時間通りに診療を進めようと焦って行う診療は、充分に話も聞けず丁寧に説明も出来ず、患者さんに不満を残し、それ以上に私自身に悔いが残り数倍疲れます。診察時間表示をしたこともありましたが、必要以上に遅く来院する方が増えて診療に支障を来し、中止せざるを得ませんでした。「時間予約」はやっぱり難しいのかな、、

開院間もない頃に患者さんにアンケートを取ったところ、多くの方が「時間予約」を希望されていたので、今の予約体制を続けてきました。11年が経ちました。改めて予約体制を考え直しみたく、再びアンケートを行っています。森の待合室にひっそりとアンケート箱が置かれています。「時間予約」が良いのか、「順番予約」にした方が良いのか。教えて頂ければ幸いです。

 

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