クリニック通信

2023年7月16日12歳になりました。KR-syndrome

こんにちは。梅雨明け宣言も出ていないのに猛暑ですね。庭のケイトウ達は「もうやってられるか!」としおれ気味です。実は私もしおれてベッドの中でブログを書いています。今は38.1℃。なかなか下がりません。先週から疲れと耳鳴り・眩暈が強くなりましたが、季節性感染症の大流行が延々と続き、何処も外来が逼迫しているので休むわけにはいきません。幸い感染力の高いウイルスは検査で否定できたので、土曜まで診療を続けその後発熱し寝たきり生活に入りました。何とか2連休中に治さないと。実は医師は自分の処方や治療が出来ないことになっています。検査は自腹です。つくづく難儀な職業です。

当院も12歳になりました。思春期。心は不安定になりがちですが、身体は重力の束縛から解き放たれて飛ぶように走ることの出来る年齢です。私も心は不安定ですが身体は重力の強さを噛みしめています。

兎に角この1年はハードでした。コロナは6,7.8波とその都度規模が拡大し、特にこどもの感染が急増しました。防護服を脱ぎ着しながらの検査三昧に加え、インフルエンザワクチンとコロナワクチン。コロナがやっと落ち着いてきたと思ったらインフルエンザの流行が長引き、途中から季節性感染症の同時多発流行です。その間にコロナに2回罹り、そして今回の夏風邪です。もっとハードな時期はあったはずなのに、ここまで罹るのは今までなかったこと。単に忙しかっただけでも無いようです。きっとKR‐syndromeを発症してしまったから、、

KR‐syndrome=還暦症候群は世界中の人が60歳を迎えると罹ってしまう恐ろしい病気です。症状は①体力と免疫力の低下②持病の再燃悪化③睡眠リズム障害(寝付きにくく中途半端に目覚める)④記憶力低下(特に芸能人の名前 有村架純は例外)に伴い会話中に「あれ」を頻発⑤形態異常(皮下脂肪が腹部に異常蓄積して6つではなく横1列に割れる。髪の毛の脱色・脱毛。皮膚のむくみ、たるみ)⑤視聴力の低下(針先が見にくい、新聞を読むとき眼鏡を外す、TVの音量が大きいと周りから言われる)、耳鳴り⑥心理的不安定(異性からの関心を諦め衣服が無頓着になる。今までより更に落ち込みやすくなる。)⑦発語異常(立ち上がる度に「よっこいしょ」を発作的に発声)⑧書字障害(スマホの入力に時間がかかり誤字が増える)⑨社会的影響(映画チケットが安くなる)など。既に幾つも該当する場合は若年発症かも知れません。効果的な治療法はなく自然治癒は期待できません。発症後の平均余命は40年前後です。ただ、心の持ちようと生活上のストレス軽減で進行を遅らせることが出来るようです。

今までは優秀な小児科クリニックに追い越されることに焦りを感じたり、人の評価ばかり気にしていました。でも、今更滑舌を直し、ポーカーフェイスを気取ることは出来ません。幸い、この1年間本当に多くの患者さんや保護者の方から絵やお手紙を頂きました。この人たちに尽くせれば充分。アンケートでは今回も90%以上の方が「時間予約」を希望していました。これからも続けて行くつもりです。ただ、体力に合わせてすこ~し無理を避けた診療をするかもしれません。予約枠は少し減らし。診察終了時間を少し短くすることも考えています。殆どの休診日を塞いでいる健診業務も減らし、小児科学会など複数掛け持ちしている理事も降りるつもりです。野末先生や黒澤先生に押し付けてやる~。

あれ?昨年のブログ「11歳になりました」でも同じことを言っていたような、、今年こそはマイペースに出来るようにしたいものです。相変わらず情けない院長ですが宜しくお願い致しますね。

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