クリニック通信

2012年8月29日こわいお話、、、

8月もいよいよ終わりです。宿題は済みましたか?充分遊びましたか?

夏と言ったら肝試し、怪談話ですね。私も小さい頃はお化けが大好きで、当時すでに放映されていた「ゲゲゲの鬼太郎」を欠かさず見ていました。小学校に入ってからはただでさえ暑い夏の日に雨戸を閉めて、更に押し入れにまで入って、真っ暗な中で友達と即席の怪談話をしていました。カブスカウトでお寺に合宿した時に覚えた般若心経で「除霊」をしたり、「こっくりさん」をやったり、心霊写真集を買っては友達と大騒ぎ、とにかくお化け三昧でした。大人になってからはさすがにそんなことはしませんが、最近夢の中で「幽霊」に会った時は般若心経を唱えていました。それは寝言になっておかみさんを震え上がらせていたようです(言葉になっていなくて「ふしゅるふしゅる、、、」と言っていたそうです)。

病院と言ったらその手の経験談がいっぱいです。看護師さんが夜回診中に入院していないはずの部屋でベッドの下に子供の足だけ見たとか、小さな子が4階なのに窓の外に向かって手を振っていたとか、、。私も当直中にはしょっちゅう金縛りに合いました。疲れとストレスからくる筋肉の過緊張から来ると言われていますが、一度だけこわい思いをしたことがあります。研修医時代に某病院で夜中に当直をしている最中に突然金縛りに合いました。何だか足元から誰かが這い上がってくるようで、女の人のような細長い指がわき腹に感じられました。そして抱きしめられるような感触!目はあけられません。その後ふいに金縛りが解けました。夢だったんだろうなあと思いつつも、その夜は一人になるのが怖くて病棟に入り浸っていました。看護師さんにとってはただでさえやりたくない夜勤に、怪しげなことをしゃべりながら居座り続ける研修医にさぞ迷惑だったことでしょう。

この職業をしていると世の中には不思議なことがあってもおかしくない気がします。悪さをするのはドラマの中だけで、殆どは平凡で穏やかな幽霊ばかりでちょっと見えにくいだけ。向こうは向こうで「勝手に怖がって失礼な!」と思っているかもしれません。子孫を気遣うご先祖様であるならば会ってみたい気もします。でも、きっと世の中に擦れてしまった大人には見えずらいのでしょう。心の無垢な子供たちや動物には見えるのかもしれません。そういえば「ウサ」も時々誰もいない空間をじっと見つめていたりします。

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