クリニック通信

2012年11月3日咳が止まらない

こんにちは。今日は洗濯日和の穏やかな良い天気でしたね。

私の場合、毎年11月前後から咳が約2か月続きます。風邪がきっかけですが、治った後も咳だけが止まりません。喉のあたりにむず痒さを伴い、大声でしゃべろうとすると咳き込んでしまいますが、2か月すると自然に治まってきます。レントゲンや検査には問題なく、喘息の既往、毎年決まった季節に一定した期間起こることから喉頭アレルギーか咳性喘息が疑われています。慢性咳の定義は2か月以上の持続で、子供でこの疾患の発症頻度は稀ですが、成人では慢性咳の多くがこれに該当します。厳密には気道粘膜細胞か気管支平滑筋細胞にある咳受容体の過敏性亢進に原因があり、前者は抗ヒスタミン薬、後者は気管支拡張剤への反応で臨床的に判断されますが、私の場合は両者に有効と言われているステロイド吸入でも充分にコントロールできません。仕事柄、最も大事な安静(いっぱいしゃべらないこと)が保てないからです。

人にうつす病気ではありませんが、医者が目の前で咳き込むと患者さんには不審がられます。そのためマスクをしましたが、ご存じのように私の声は「小さい」「低い」「早い」「滑舌が悪い」、マスクをするとますます聞こえづらくなってしまいます。いっそのことヘリウムガスでも吸って見ようかなと思いましたが、持続性がない上にますます不審がられそうです。そこで先週からマイクを使うようにしてみました。最初はネットで買ったワイヤレスを使用してみましたが、通販価格1980円はさすがに送信能力が弱く使い物になりませんでした。家電量販店で売っていたワイヤレスマイクはカラオケにも使える大音量スピーカー接続で、大袈裟過ぎてやはり不審がられます。店員さんの助言で有線のインカムマイクをマイク用アンプを通して小型スピーカーにつなげたら何とかうまく行くようになりました。ただ、見た目はもちろんよくありません。診察室に入ると妙なヘッドセットマイクつきのマスクをした医師が居て、何故か突然真横のスピーカーから声が聞こえてくるのは、悪いうわさが立つには充分かもしれません。更に有線のためにケーブルがあちこちに絡まって移動した瞬間にマイクが引っ張られて吹っ飛びそうになったりもします。何か良い方法がないものか、これからの2か月を考えるとため息が出ます。

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