クリニック通信

2013年4月24日口下手

こんにちは。今日も雨です。庭のチューリップとプリムラの花が咲き終えてきました。4月ももう下旬。時の流れは年ごとに早くなっていきますね。

誰もが何かしらのコンプレックスを持っていますが、かく言う私もコンプレックスのかたまりです。口下手、人見知り、上がり症、臆病、せっかち、etc、etc、、、。挙げ連ねているうちに自己嫌悪に陥ってきました。よくもまあこんなキャラクターで医師が勤まるものです。

特に問題なのは口下手です。大学時代に所属していた何ちゃって音楽系サークルのライブに来てくれた友人からも「お前は歌もまあ、、あれだけど、せめてMCはもう少し何とかならないのか」とよく言われました。「今日は天気がいいですね、、、、」それでフリーズしてしまうのです。街宣車の政治家が時々うらやましくなります。道端で突然知人に会った時も何をしゃべれば良いのか分からなくなります。おかみさんは平気で「友達と喫茶店で5時間しゃべって来た」と言いますが、私は親でも1時間持ちません。学会後の懇親会は最も苦手なもののひとつです。診察など目的のある会話は良いのですが、日常会話の才能は皆無のようです。休日はとにかく無口です。それを補って余りあるほどおかみさんがしゃべってくれますが、ケンカをした日の家の中はそれはもう静かなものです。ウサも知らんぷりしています。静寂そのものは構わないのですが、プレッシャーに耐えかねてそのうちお皿を洗ったり、洗濯物を干したりしてご機嫌を取り始めます。

声の質にも問題があります。生来低音ぼそぼそで聞き取りづらく、トーンと音量を上げると午後には声が枯れて頭の中に耳鳴りが響き渡ります。友人から「一応自称ミュージシャンなんだからミュージカル風に歌いながらしゃべればいいんじゃないか」とアドバイスを受けましたが、クリニックに更なる悪いうわさが立ちそうですし、8時間以上歌い続けられるのはミスチルの桜井君くらいのものです。努力はしているものの数十年来の声質はなかなか変えることが出来ません。でも診療に支障があってはいけないため、やむを得ず以前クリニック通信(2012年11月3日 咳が止まらない)でも書いたようにヘッドセットマイクをつけて話しています。時々子供たちが「先生、なんで頭に変なのつけてるの?」聞いてきます。それを聞くたびに思います。「今度こそ劇団四季に入団して発声法を学ばねば」。

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