クリニック通信

2015年5月5日市川先生

こんにちは。ゴールデンウイークは無事に休めてますか?近くの公園にはいつの間にかあやめが咲いていました。

先週の日曜日、筑波メディカルセンター病院副院長であり小児アレルギー専門医でもある市川邦男先生が事故で急逝されました。私は前職では約7年に渡り一緒にお仕事をさせて頂きました。人懐っこい笑顔で温厚なお人柄である一方、頑固で体育会系の一面もあり、在職中は仕事でいろいろとぶつかり合いもしましたが、誰よりも茨城県の小児科のことを、小児のアレルギー診療のことを考えておられ、熱心に取り組まれていました。開院後も小児救急やアレルギーのことなどで良くお会いし、亡くなる少し前にも研究会でお話をしたばかりです。

訃報を聞いた時は近しい間柄として感情的な衝撃を受けましたが、正直、同時に彼の残した仕事や患者さんをどうすれば良いのか強い不安にもかられました。茨城は小児科医の数が全国で最も少ない県ですが、小児科のアレルギー専門医の数は更に僅かです。この1週間ずっとそのことばかり思い悩んでいます。もちろん彼の代わりなど到底出来る訳がありません。しかし、私の関われる範囲で少しでもその大きな穴を埋めるべく、仲間たちと協力して努めていきたいと思っています。

 

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